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PTA不倫、出会い系も真っ青の不道徳な実態

「PTAで不倫」とは昔から決して少なくない話なのだが、昨今はさらに開けっぴろげな「軟派系サークル」と化しているPTAも出てきた。果たして水面下ではどんな関係性が繰り広げられているのだろうか。

軟派系サークルのノリで男女交際!  出会いの場と化すPTA
子どもの学校教育に親が関わる場として機能するPTA。もっとも、活動にそれほど熱心でない親の方が数多く、「PTAの役員にくじ引きで当たってしまった」とがっかりした経験のある人は少なくないだろう。
安倍政権で民間議員に起用されたタレントの菊池桃子氏は今年3月、「1億総活躍国民会議」の席上で「もともと任意活動なのに、すべての者が参加するような雰囲気作りがされている」と問題提起、ワーキングマザーを中心に世の称賛を浴びた。
教育に熱心で時間もある一部の親たちだけがPTA活動にいそしんでいるのかと思いきや、男女交際の出会いの場としてPTAを「活用」している親たちも少なくないと聞けば、驚くだろうか。

親同士が仲良くなれば学校は荒れない?
SW、GS、NTR――。あまり耳慣れないこの言葉、それぞれスワッピング(夫婦交換)、グループセックス、寝取られマニアという特殊性癖を意味する略語である。これら特殊性癖愛好家たちにとって、子どもが通う学校のPTA活動は、格好の「出会いの場」だ。大阪府内に住むスワッピング愛好家で歯科医師のナオキさん(48)はその実態を次のように語った。
「年齢も背景も異なる大人が、普段属しているコミュニティ以外で、誰かと出会う場はそうそうないものです。その点、PTAは『子どもを持つ親』という共通の話題があります。スワッピング仲間を探すには実に好都合です」
子どもが同じ学年だという夫婦2組と1ヵ月に1度、PTA活動の後、スワッピングでも親交を深めているというナオキさんは、「親同士が仲良くなれば学校は荒れない」と、力を込めて“珍説”を披露してくれた。
男性のみならず、女性にとってもPTAでの出会いは貴重なようだ。現在、PTA仲間の7歳年上男性と不倫中という小学校5年生男子児童のママでワーキングマザーでもあるケイコさん(42)はこう語る。
「SNSでは相手がどんな素性の人か分からない怖さが付きまといます。でもPTAなら子どもが通っている学校のご父兄のほか、先生や野球やサッカーなどのコーチたちですから、相手の身元への不安はありません。活動を通してお相手の人柄や性格もわかります」
これまでもPTA不倫という交際スタイルはあったが、そのイメージは暗いものだった。というのも、リトルリーグやサッカーチームに所属する自分の子どもにレギュラーを取らせるため母親がそこのコーチに体を開く、中学受験をする子どもの内申点を引き上げるために担任や校長などの管理職教員と継続的な関係を持つなど、何がしかの「見返り」を求める関係が多かったからだ。

軟派系を通り越して“ヤリサー”化 倫理なきPTA後の打ち上げ現場
だが最近のPTA不倫は、そんな暗いイメージとは無縁だ。恋人探しが目的の若者が集う、大学の軟派系サークルのようなノリだという。前出のケイコさんがその実態を明かす。
「PTAは、会計とか広報とか、いくつかの係ごとにわかれて活動しています。それがほかのパパ・ママと話すためのきっかけになるんです。実は会計が苦手なママが、会社では経理マンをしているよそのパパから経理を教えてもらう…とか、です」
なかには軟派系どころか、性交渉を持つことだけを目的とした「ヤリサー」のようなところもあるという。
「係や学年によっては、PTA活動に熱心なパパ・ママがみんなで集まっての飲み会を頻繁に開くところもあります。そうしたところではお酒で盛り上がって乱交に近い雰囲気になります。わたしも一度、お友達のママからのお誘いで参加しましたがびっくりしました」
ケイコさんはこう語りつつ、LINEのグループ機能のやり取りを見せてくれた。そこには30代から50代男女が複数、あられもない姿で入り乱れている写真が多数あった。
「打ち上げだから、お酒の勢いもあるのでしょうね。カッコいいパパ、綺麗なママは、とくに狙われますね。まあ、ヤリ目(性交渉を持つことを目的とするという意味)で来られる方はちょっと大胆な服装でいらっしゃるので、すぐにわかりますけどね」(ケイコさん)
4年間のモラトリアム期間にハメを外す大学生と同じノリで楽しむには、あまりにもリスクが高すぎる行動ではある。冒頭のナオキさんのように元々、特殊性癖を持つ人ばかりではない。場のノリに流されて、ノーマルな人が新たな性的嗜好を開眼させることもしばしばだ。神奈川県在住の自営業・トモヒコさん(43)が語る。
「あるママ…Aちゃんママとしましょうか。そのAちゃんママ、PTAの飲み会でした合コン芸の『野球拳』で負けて皆の前で下着姿となったんです。でも、それを見ていたAちゃんパパがなんだか嬉しそうで。それでピンと来ました」
グループセックス経験23年のキャリアを誇るトモヒコさんは、その時のAちゃんパパの様子から、彼が「NTR(寝取られ)マニア」か、そうした嗜好が潜在的にあることを察した。続けてトモヒコさんが語る。
「それで僕が率先してAちゃんママに触ったんです。そしたらAちゃんパパ、僕が思った通り嬉しそうで。それからは、Bちゃん、Cちゃん、Dちゃんパパたちも加わって…酒の場での無礼講ですよ。一番喜んだのは、それを見ていたAちゃんパパかな」

昔ながらのPTA不倫も健在 教育熱心なママがハマった関係は…
さらに続けてトモヒコさんが語った。
「子どもたちの父親・母親が集うPTA、つまり男と女が集うので恋愛関係に発展することは別におかしなことではありません。でも男女1対1の関係だと、それはPTA活動の妨げになるのではないでしょうか。やはり『あの2人怪しい』となりますから。その点、グループセックスやNTRだと、大勢での関係なのでPTA同士、みんなで仲良くできるというものです」
トモヒコさんは「みんな仲良し」を強調するが、無論こうした感性を持つ親はごく一部だろう。「異様な雰囲気」としか思えない親たちからすれば、かえってPTA活動から足が遠ざかる原因にもなるはずだ。東京都内に住む小学校4年生の女の子のママ・カナミさん(42)は専業主婦でもあり、PTA活動には積極的なほうだった。
大学時代に教育学部だったこともあり、娘の小学校入学時からPTA活動には多大なる関心を持っていたという。だがその期待は大きく外れることになる。カナミさんはその心境を次のように明かした。
「熱心に活動しているといえば聞こえがいいのですが、結局は、大学の文化系サークルにありがちな『やる気のないサークル』という雰囲気なのです。本気で教育に取り組もうという意欲はなく、ママ同士でのおしゃべりや、たまにパパも交えての飲み会とかがメイン。教育を語らう場ではなかったです」
こうしたPTAの雰囲気にどうしても馴染めなかったカナミさんは、ある日の会合で、「もっと教育について考えるべきだ」と自らの思いの丈を述べた。周囲のママたちからは白けたような目で見られていることは分かった。でも、言わずにはいられなかった。
「その様子を見ていた先生のひとりが、会合が終わってから私に声をかけてくださったんです。『大変だと思いますが頑張りましょう』と。それ以来、SNSとかメールで連絡を取るようになって、こんなに熱心に教育に取り組む先生はいないな…と。そうした感情がいつの間にか恋愛に変わってしまいました。いけないことと知りながらも抜けられないでいます」(カナミさん)
これもPTA活動をきっかけに始まった不倫。今では、この教員と月に1度は東京都郊外のラブホテルで重ねる逢瀬で必ず、教育論について語らっているという。分かり合える相手の少ない者同士、孤独が結びつけた関係とでも言うべきか。カナミさんはいう。
「性は生きるためのもの。次の世代を育む教育の場では、逃げずに向き合うべきではないでしょうか。親と教師が仲良くなることは、子どもたちにとってプラスにこそなれ、マイナスになることはありません」
どの人も性的関係を持つことを「仲良くするのはいいこと」と、安直に語る姿に不安を覚えた今回の取材。あっけらかんと持論を語っているように見えるものの、やはり「当事者のあいだでの秘密」なのは当然の大前提だろう。このことを知らない配偶者や子ども、学校などにバレた場合、タダではすまない。つまり、軟派系サークルのような明るいノリで、極めて危ない橋を渡っているわけだ。「赤信号、みんなで渡れば怖くない」――。
※本文中、名前は仮名です。
秋山謙一郎 [フリージャーナリスト]

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